サッカーは世界で最も人気が高いと言われるスポーツです。
そのため、4年に1回開催されるワールドカップは単一競技の大会ながらIOCが開催するオリンピックに匹敵するほどの注目度を集めてきました。
そういった状況の中、IOCはオリンピックにおけるサッカー競技の注目度を上げるべく、FIFAとプロ参加に関する話し合いを続けてきた歴史をもちます。
しかしFIFAとしては万が一オリンピックのサッカー種目に高い注目度が集まってしまったらW杯の価値が薄れるため、なかなかプロ参加に関する話し合いはまとまりませんでした。
そんな中、FIFAは1990年代に入ってから渋々「23歳以下の選手」に限ってプロ選手のオリンピック参加を認める決定を下します。
さらに4年後のアトランタ大会では大会本番のみオーバーエイジ枠として24歳以上の選手を3人までメンバー入りさせて良いという新ルールが加わりました。
これにより、一部のサッカー強豪国の間ではオーバーエイジ枠をフル活用して金メダルを本気で獲りに行くケースが目立つようになります。
特に南米やアジア圏・アフリカ圏におけるオリンピックのサッカー種目に対する熱は高く、例えばブラジルは毎回フル代表の中心選手を本番に呼び寄せてきました。
一方、それらの地域と比較してヨーロッパでは五輪開催年に欧州選手権が開催される事もあり、注目度は低めです。