サッカーには色々なポジションがあります。大きく分けるとゴールキーパーやディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードです。それぞれのポジションではさらに細かく役割が決まっています。ディフェンダーを例にすると、センターバックやサイドバック、スウィーパーがあります。この中でも、センターバックはディフェンスライン中央のゴール前方に位置するディフェンダーのことを指します。サッカーのフォーメーションにもよりますが、4バックシステムを採用しているときはセンターバックは左右に2人配置します。
今やセンターバックのポジションでは上手さだけでなく、強さや高さも求められています。その理由には大きく2つのポイントがあり、1つ目は空中戦に強い選手が必要という点です。センターバックは攻撃陣と対峙するポジションであり、相手に競り勝たなければいけません。相手が高いボールやロングボールを上げてくることも少なくなく、それを奪取する能力が必要になります。空中戦に勝つためには高さが必要なため、センターバックに身長の高い選手を起用することが多くなっています。2つ目にセンターバックは攻撃の拠点としても動かなければならない点です。特に試合終盤になると、追加点を狙って前線に上がらせることがあります。高さがある選手が揃っていることから、強引にチャンスを作るために攻撃に参加しなければならないので強さも必要になるのです。過去の日本代表では田中マルクス闘莉王選手や中澤佑二選手など、身長185cm以上の選手がセンターバックとして活躍しています。
サッカー選手の背番号といえば、10番がエースナンバー、9番はストライカーというイメージが強いのではないでしょうか。日本代表では鈴木隆行選手、巻誠一郎選手がつけていた11番もストライカーがつけやすい背番号と言われています。当然ながら、代表に選出されたときに9番や11番をつけるということは、チームからもサッカーファンからもゴールを期待されていることです。あのキング・カズも11番をつけていましたし、選手にしても歴代の背番号を受け継ぎ、代表に選出されたいというこだわりもあります。
こうした歴史が作った背番号の意味とは別に、個人のこだわりを背番号に託す選手もいます。例えば、本田選手はピース(平和)の意味で2を選びました。また、ユベントスからACミランに電撃移籍をしたことが記憶に新しいボヌッチ選手は19に執着しました。何故かといえば、占いで19とはボヌッチを表すナンバーで、さらに奥様の誕生日であることからも絶対につけたい番号であったからです。
超一流選手がつけたことで背番号に新たな意味が誕生する例もあります。例えば、背番号14といえばヨハン・クライフ、背番号12といえばマルコ・ファンバステンなどです。また、変わった例では、犬のキャラクターを背番号にした元パラグアイ代表GKチラベルト選手が有名です。ちなみに、これを咎められたチラベルト選手は次の試合で「?」の背番号を着用し、抗議の意思を示しました。他にも0を着用した選手や猫の顔を背番号にした選手もいます。背番号へのこだわりは、実に様々です。